薬師如来 病気を治す仏様

薬師如来 病気を治す仏様
梵名:ヴァイヅールヤプラバーサタトハーガタ

真言:オンコロコロセンダリマトウギソワカ
意訳:唵、暴悪なる象王よ、除災せしめ給え、成就


【写真】

京都 醍醐寺霊宝館
薬師如来坐像【国宝】



【像容】

 立像・坐像ともにあり、印相は右手を施無畏(せむい)印、左手を与願印とし、左手に薬壺(やっこ)を持つのが通例である。日光菩薩・月光菩薩を脇侍とした薬師三尊像として安置される場合がある。薬師如来の光背には、七体または六体、もしくは七体の同じ大きさの像容がある。これは七仏薬師といって薬師如来とその化身仏とされる。


【説明】

 お薬師さまは、病気を治してくれる仏さまとして信仰されています。昔の人は、医者や薬が間に合わなかったり、あるいは急の痛みの時に、古くから口伝えに聞いてきた唱え文句を口に出すことがありました。どんな宗教でも、それが人々に受け入れられ、浸透していくには、何らかの現世利益的な信仰の形がとられますが、人間を病気から守り、死を遠ざける力を持つものとして、人々の信仰を集めてきたお薬師さまは、その時代に求められていたご利益のある仏さまであったことが伺えます。

 病気が治って命が延びても、 死ななくなったわけではありません。また別の病気にかかります。病気が治るというのは、一時的に死を先送りしただけのその場しのぎで、 根本的な解決にはなっていないのです。そんなことは、仏のさとりを開かれた薬師如来が分からないはずがありません。病気を治し、命を延ばすのは、一秒でも長く生きる為の手段でしかありません。そうではなくて、薬師如来が病気を治す本当の目的は、病気が治った人が仏教を聞き、本当の幸せを得る為です。仏教には、苦しみ悩みの根元を解決し、未来永遠の幸せになる方法が説かれているのですが、仏教は人間に生まれたときしか聞けません。せっかく生まれがたい人間に生まれても、 病気になったり、死んでしまっては仏教を聞くことができませんので、 仏教を聞くのを助けるために、薬師如来は病気を治し、命を延ばそうとされているのです。「仏教が大事だから健康が大事」ということです。私たちは、沢山の人の恩恵を受けながら生活しています。生かされている命ですから、しっかりと元気を付けて、周りの人にお返しが出来るよう、心も身体も健康でありたいものです。


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【ブログ筆者プロフィール】

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山本密雄

1992年福岡県北九州市生まれ

高校卒業後、18歳から修行の地、和歌山県高野山へ。以後5年間、高野山の寺院で修行を重ねながら、高野山大学に通う生活を送る。

21歳の時、高野山専修学院に入学。真言宗の僧侶資格「阿闍梨」位を取得。真言僧侶となる。

大学卒業後、地元に福岡に帰り、高野山真言宗紫雲寺に帰山。

以後、お寺の維持管理や檀家参りを行いつつ、御詠歌・声明の布教活動に今日まで携わってきた。

現在は、地元の詠歌青年会の一員として、全国の御詠歌公演に出仕したり、日々御詠歌の布教活動を行っている。

  

【お問合せ】                            

名前:高野山真言宗 紫雲寺

住所:福岡県北九州市八幡西区香月西2-4-36

電話番号:093-617-3601

メールアドレス:shiunji@seiaihoikuen.jp


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                              紫雲寺副住職 山本密雄

                                      合 掌

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