不動明王とは?大日如来の化身?
不動明王とは?大日如来の化身?
梵名:アシュラナータ
真言:ナウマクサマンダバザラダンセンダマカロシャダソハタヤウンタラタカンマン
意訳:普く諸金剛に帰依し奉る、暴悪の相忿怒をなせる金剛尊よ、
願くば、我が心中の悪魔をことごとく砕波したまえ。
【写真】
京都 東寺講堂内
不動明王坐像【国宝】
【像容】
背の低い、ちょっと太めの童子型の造形が多く、怒りの表情をしています。密教の世界では、不動明王は大日如来の化身として、教えに従わないものを調教・救済する仏と考えられています。炎の光背(迦楼羅炎)を背にし、左手には、煩悩を縛る羂索を持ち、右手には、他者と自己の煩悩を断ち切る諸刃の剣を持っています。
【説明】
お不動さんと呼び親しまれる不動明王は、庶民にとって頼もしく力強い存在です。
動かないもの、あるいは山のように動じないものを表現した厳しい姿が特徴的な仏様です。背後に迦楼羅炎という火災光をもち、異端を制し、煩悩を焼き尽くすとされています。
顔は怒りを表して、額に水波のようなシワを寄せ、左右の眼の大きさが違うものや、閉じた口から牙歯が出ているものが多いです。眼の大きさが異なるのは、一方は地を見つめ、もう一方は天を眺めるためであり、この眼に合わせて牙の向きもくい違っている場合もあります。右手には、内に向かって煩悩を滅ぼし中道を悟らせるための剣を持ち、左手には、ヒジを曲げて索と呼ばれる凡夫を縛って菩提へと導く道具を持っています。仏には珍しい怒りの表情は、人々を守り導くための使命をわかりやすく示しています。
つまり、教えを説いただけでは聞き入れようとせず反抗するものに対して、眼をむき、歯を出して、その威力で説き伏せようとする仏様です。
大日如来の命を受けて、忿怒の姿をした不動明王は、襲い掛かる災難に敢然と立ち向かって人々を守り、また悪行に対しては厳しく叱責して導こうとする、いわば厳父のような働きをして下さいます。
お不動さんに向かって手を合わせる時、「私の悩みを、弱さを、焼き尽くして下さい。そして、お不動様のように、どんな苦難でも打ち砕く事が出来る自分に成れますように、見守り下さい。」という気持ちでお参りする事が、揺るがない動じないの精神を手に入れる事が出来るのではないでしょうか。
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筆者プロフィール
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山本密雄
1992年福岡県北九州市生まれ
高校卒業後、18歳から修行の地、和歌山県高野山へ。以後5年間、高野山の寺院で修行を重ねながら、高野山大学に通う生活を送る。
21歳の時、高野山専修学院に入学。真言宗の僧侶資格「阿闍梨」位を取得。真言僧侶となる。
大学卒業後、地元に福岡に帰り、高野山真言宗紫雲寺に帰山。
以後、お寺の維持管理や檀家参りを行いつつ、御詠歌・声明の布教活動に今日まで携わってきた。
現在は、地元の詠歌青年会の一員として、全国の御詠歌公演に出仕したり、日々御詠歌の布教活動を行っている。
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紫雲寺副住職 山本密雄
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