ウチの豆撒きの掛け声が変なんです・・・。
ウチの豆撒きの掛け声が変なんです・・・。
多くのお寺さん、神社、公園等で行われる豆撒きの掛け声は
『福はーーー内!、鬼はーーー外!』
と大きな声を出しながら豆撒きをするのが一般的な豆撒きの掛け声だと思われます。
この掛け声の意味は、読んで字の如く
『幸運を招く福の神は内へ、禍(わざわい)をもたらす鬼は外へ。鬼は外福は内。』
(※大辞林 第三版より引用)
という意味があるそうです。
しかし、当山紫雲寺での節分法要での豆撒きの掛け声は
『福はーーー内!、鬼はーーー内!』
という大きな掛け声と共に豆撒きをします。
一瞬『ん?福は内だけど、鬼も内・・・?言い間違いかな・・・?』と思うかもしれませんが、これは言い間違いでもなんでも無く、紫雲寺ではそういう掛け声をするように昔から決まっています。
弘法大師様・お大師様が唐の国から日本に持ち帰った密教の経典の中に、『宿曜経』というお経があります。そのお経の中には
『私達すべての人間は、生まれた時からあらかじめ定められた星に属していて、一生変わることのない深い縁の中で生きていく事が決められている』と説かれています。
つまり、私達がどんなに気を付けていても、黒星が付いている年は良くない事が起こりますし、白星がついている年は良い事が起こります。
私達は、自身が属する星の影響を受けるので、星回りのよろしくない年は、悪事災難から免れるように、星回りの善い年は より善い年となるように祈願するのが、本来の星祭り法要・節分法要の由来です。
『福はーーー内!、鬼はーーー内!』の意味は、「良くないことが起こる事が免れないものだとするのなら、良くない事も、良い事と同じようにしっかり受け入れてあげようじゃないか」という意味が込められているのです。
私たちが生きていく上で、悲しい事、辛い事、思いもよらなかった突然の出来事に、必ず直面する事になります。宿曜経にある通り、私達はそうした困難に直面するように、初めから定められています。
しかし、そのような困難に直面した時に、「その事実を受け入れず、その場で悩み苦しみ続ける」のか、「事実を受け入れ、困難としっかりと向き合い、新たな活路を見出していく」のか、私達は、この二つの選択肢を選ぶ権利と力があります。どちらの選択肢を選ぶのも、決めるのは自分自身です。家族や友人ではありません。自分自身です。星回りは定められていますが、起こる出来事は、私達の捉え方の選択次第で、事実すらも変えてしまうのです。
『福はーーー内!、鬼はーーー内!』
福の神様来てください!鬼さんは来てほしくないけど、来るなら迎えます!!
皆様にとって、今年も良き一年でありますようお祈り申し上げます。
紫雲寺副住職 山本密雄
合 掌
★ブログ毎日更新しています♬この記事を気に入っていただければページフォローよろしくお願いいたします(^^)
【ブログ筆者プロフィール】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
山本密雄
1992年福岡県北九州市生まれ
高校卒業後、18歳から修行の地、和歌山県高野山へ。以後5年間、高野山の寺院で修行を重ねながら、高野山大学に通う生活を送る。
21歳の時、高野山専修学院に入学。真言宗の僧侶資格「阿闍梨」位を取得。真言僧侶となる。
大学卒業後、地元に福岡に帰り、高野山真言宗紫雲寺に帰山。
以後、お寺の維持管理や檀家参りを行いつつ、御詠歌・声明の布教活動に今日まで携わってきた。
現在は、地元の詠歌青年会の一員として、全国の御詠歌公演に出仕したり、日々御詠歌の布教活動を行っている。
【お問合せ】
名前:高野山真言宗 紫雲寺
住所:福岡県北九州市八幡西区香月西2-4-36
電話番号:093-617-3601
メールアドレス:shiunji@seiaihoikuen.jp
【合わせて読みたい紫雲寺関連ページ】
★紫雲寺ホームページ(紫雲寺の他の記事を見てみたい方はこちらへ!)
★紫雲寺googleページ(紫雲寺に行ってみたい方はこちらへ!)
★YouTubeページ(真言宗のお経、御詠歌、声明を聞いてみたい方はこちらへ!)
★紫雲寺永代供養塔について(北九州市真言宗寺院で永代供養をお求めの方はこちらへ!)
★法要のご依頼について(北九州市真言宗寺院で法事・葬儀をお求めの方はこちらへ!)
#高野山真言宗紫雲寺
#高野山真言宗
#紫雲寺
#北九州市八幡西区真言宗
#北九州市真言宗
#八幡西区真言宗
#星祭り
#豆撒き
#節分法要
0コメント