観自在菩薩 お釈迦様の変化身

観 自 在 音 菩 薩
梵 名:アヴァローキテーシュヴァラ
真 言:オンアロリキャソワカ
意 訳:唵、清浄なる御身よ、成就


【写真】
滋賀県長浜市 向源寺 渡岸寺観音堂 
十一面観音菩薩立像【国宝】

【像容】

 水瓶(すいびょう)やつぼみの蓮華を持つことが多いです。菩薩は出家前の釈迦をモデルとしているため、宝冠や首飾りなどを身に付けきらびやかな格好をしています。 


【説明】

 観音様の名称は、観世音菩薩または観自在菩薩と呼ばれています。

観世音菩薩とは、世の人々の音声を観じて苦しみを救う菩薩、という意味ですが、これは本来の観音様を略した呼び名であり、インドのサンスクリット原語を忠実に訳すと(アヴァローキテーシュヴァラ)観自在菩薩と訳され、「人々のために思いのままの力をふるう菩薩」という意味が、本来の観音様の役割でございます。

 紫雲寺のご本尊様は、観音様の変化身の一つ、十一面観世音菩薩です。正面の三つのお顔が「寂静面」(又は菩薩面)と言われる静かな慈悲の表情、左側の三つは、「忿怒面」と言われる怒りを込めた厳しい表情、右側の三つは、「狗牙上出面」と言われる結んだ唇の間から牙を現し、行いの浄らかな衆生を励まして仏道を勧める表情、背面の一つが、「大笑面」と言われる悪への怒りが極まるあまり、悪にまみれた衆生の悪行を大口を開けて笑い滅する表情、そして、一番上に「仏面」と言われる悟りを開いた人の表情をしています。これら十一面の表情は、観音様が、いろいろな顔を持って、あらゆる方角に向けて衆生の教化をされているという事をよく表しています。

 お釈迦様が説法をする時は、相手の性質や能力によって説き方を変える対機説法をしていました。人の性質や能力というものは、皆違っていて、全く同じ性質を持つ人は存在しません。しかし、お釈迦様は、その人その人に合った法を解りやすく説き、人々の苦しみを取り除いておられました。仏とは、お釈迦様の説法そのものですから、法を様々な形に変化させて、慈愛の心を持って衆生を教化する観音様は、正に、二千五百年前のお釈迦様のお姿そのものである事が伺えます。


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【ブログ筆者プロフィール】

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山本密雄

1992年福岡県北九州市生まれ

高校卒業後、18歳から修行の地、和歌山県高野山へ。以後5年間、高野山の寺院で修行を重ねながら、高野山大学に通う生活を送る。

21歳の時、高野山専修学院に入学。真言宗の僧侶資格「阿闍梨」位を取得。真言僧侶となる。

大学卒業後、地元に福岡に帰り、高野山真言宗紫雲寺に帰山。

以後、お寺の維持管理や檀家参りを行いつつ、御詠歌・声明の布教活動に今日まで携わってきた。

現在は、地元の詠歌青年会の一員として、全国の御詠歌公演に出仕したり、日々御詠歌の布教活動を行っている。

  

【お問合せ】                            

名前:高野山真言宗 紫雲寺

住所:福岡県北九州市八幡西区香月西2-4-36

電話番号:093-617-3601

メールアドレス:shiunji@seiaihoikuen.jp


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                              紫雲寺副住職 山本密雄

                                      合 掌

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