普賢菩薩 慈悲の仏様

梵 名:サンマンダバッダラ
真 言:オンサンマヤサトバン

意 訳:唵、三昧耶なり、御身は。

【写真】

東京 大倉集古館
木造普賢菩薩騎象像【国宝】



【像容】

蓮華座を乗せた六牙の白象に結跏趺坐して合掌する姿で描かれるのが、最も一般的です。

また、文殊菩薩は獅子の上に座し、普賢菩薩は象の上に座す由来は、獅子は仏の智慧の象徴としての表れであり、 象は仏の慈悲を表している事からとされています。

【説明】

 普賢菩薩は、釈迦如来の慈悲行を象徴する仏として、智慧を受けもつ文殊菩薩とともに、釈迦如来の脇侍として配されることの多い仏様です。単独で祀られる像には、法華経を守る仏として、合掌して白象に乗る姿で表される像を多く見ることができます。

 普賢菩薩は、六波羅蜜(菩薩の修すべき六種の行)のうち、心の安定を修する行の禅定をつかさどる仏であるとされ、また、普賢菩薩の「普」は遍(あまねく)一切をさし、「賢」は最妙の善をさすといわれ、一切にわたる最もすぐれた善を説く菩薩で、密教の大日如来と徳を表現する金剛サッタと同体異名ともされています。

 原始仏教は、釈尊によって唱えられました。これを源流として様々な宗派が生まれたわけですが、初期の仏教では女性は性欲という欲望を連想させるため女性は仏道に入れないという考えがありました。

 しかし、時代が進むと大乗仏教が生まれました。誰でも救われるという大乗仏教のなかで、女性も仏道に入り悟りに至れるという考えが発生しました。法華経という仏典では、普賢菩薩が女性も悟りに至れると宣言するエピソードがあります。そもそも、普賢菩薩は仏になる前は女性でした。修行により自ら悟りに至る力を得たのです。そのため、女性からの信仰を多く集める仏様でもあります。

 又、普賢菩薩は慈悲行を象徴する仏ですが、慈悲とは、相手をあわれんで、苦しみを取り除いて、楽を与えることです。(抜苦与楽)相手のことを考えて、相手が何を求めているのか、何をしたいのか、自ら答えを見つけられるように、サポートしてあげる行いが、慈悲行です。家族や親戚だけでなく、全ての人に対して、慈悲の心を向ける事が普賢菩薩の御心です。



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ブログ筆者プロフィール

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山本密雄

1992年福岡県北九州市生まれ

高校卒業後、18歳から修行の地、和歌山県高野山へ。以後5年間、高野山の寺院で修行を重ねながら、高野山大学に通う生活を送る。

21歳の時、高野山専修学院に入学。真言宗の僧侶資格「阿闍梨」位を取得。真言僧侶となる。

大学卒業後、地元に福岡に帰り、高野山真言宗紫雲寺に帰山。

以後、お寺の維持管理や檀家参りを行いつつ、御詠歌・声明の布教活動に今日まで携わってきた。

現在は、地元の詠歌青年会の一員として、全国の御詠歌公演に出仕したり、日々御詠歌の布教活動を行っている。

  

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                              紫雲寺副住職 山本密雄

                                      合 掌

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