虚空蔵菩薩~智慧と財宝を引き出す宇宙の仏様
虚空蔵菩薩~智慧と財宝を引き出す宇宙の仏様
梵 名:アーカーシャガルブハ
真 言:ノウボウアキャシャキャラバヤオンアリ
キャマリボリソワカ
意 訳:唵、金剛宝(菩薩)よ、唵、宝珠よ、成就。
【写真】
岐阜県郡上市 大師堂
銅造虚空蔵菩薩坐像【重要文化財】
【像容】
一つの顔に二本の腕を持つ、菩薩形の像です。右手に剣、左手に如意宝珠を持っているのが一般的ですが、右手は掌を見せて下げる与願印を結んでいる像容もあります。五仏宝冠を戴いた坐像として表現されます。
【説明】
虚空蔵菩薩は、智慧の仏様として信仰を集めています。虚空蔵とは無限に広がる宝庫を意味し、宇宙のように広い蔵から智慧や財宝を無限に引き出し、人々を救って下さると考えられています。
虚空蔵菩薩の働きは、大地にたとえられます。大地は万物の源です。万物は太陽のエネルギーと大地の力で発生成長し、そしてまた、大地にかえっていきます。大地は万物を支配し、また万物を産み出し、万物の無限の未来と可能性の根源となります。この働きが虚空蔵菩薩です。知識やお金、物は手に入れても蓄えなければ何にもなりません。そして、これを育成して無限に増し、また自分のものとするのです。虚空蔵菩薩は智慧功徳の力で衆生を導いて善根を貯め、幸福な衆生を増やすことを願っています。私たちの行為は善悪に関わらず、地球上に住んでいる限り、必ず虚空蔵菩薩の懐にしまわれるということを忘れてはいけません。虚空蔵菩薩の心を、願いを実践することで無限の未来が開けるのです。
弘法大師空海も、虚空蔵菩薩の真言を一日一万回×百日=百万回お唱えする「虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)」を修されました。達成した者には無限の記憶力が与えられ、見聞きしたことは忘れなくなるとされます。修法中のある瞬間、虚空蔵菩薩の象徴である明けの明星が飛来して、真言を唱える空海の口に入ってきました。空海という小宇宙(人間)が大宇宙(虚空蔵菩薩という宇宙の仏)と無二一体となった瞬間です。この超常状態を密教では「成就(シッディ)」と言います。つまり、空海の誦ずる虚空蔵菩薩の真言のなかに言霊のように内在していた虚空蔵菩薩が、明星の姿となって空海の口のなかに顕われたものとされています。
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【ブログ筆者プロフィール】
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山本密雄
1992年福岡県北九州市生まれ
高校卒業後、18歳から修行の地、和歌山県高野山へ。以後5年間、高野山の寺院で修行を重ねながら、高野山大学に通う生活を送る。
21歳の時、高野山専修学院に入学。真言宗の僧侶資格「阿闍梨」位を取得。真言僧侶となる。
大学卒業後、地元に福岡に帰り、高野山真言宗紫雲寺に帰山。
以後、お寺の維持管理や檀家参りを行いつつ、御詠歌・声明の布教活動に今日まで携わってきた。
現在は、地元の詠歌青年会の一員として、全国の御詠歌公演に出仕したり、日々御詠歌の布教活動を行っている。
【お問合せ】
名前:高野山真言宗 紫雲寺
住所:福岡県北九州市八幡西区香月西2-4-36
電話番号:093-617-3601
メールアドレス:shiunji@seiaihoikuen.jp
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紫雲寺副住職 山本密雄
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